万が一の震災のために備えておきたい水と確実に押さえておきたい注意点

みなさんは大震災が起きた時の「水回りの備え」していますか!?

私は千葉の海に近い地域(東京湾側)に住んでいるのですが、東日本大震災の時に被災しました。地面から水を含んだ砂が吹き出し、マンホールは浮き上がり、道路はそこらじゅうで地割れが発生する「液状化現象」に見舞われたのです。

近所の戸建てもかなりの件数が傾き、駐車場の車が砂に半分以上埋もれるなど、大変な被害だったことを今でも鮮明に覚えています。

それに加えて上下水道の破損により、飲み水が確保できない、排水を流せない状況がいたるところで発生しました。

その経験を踏まえ、今回は災害時のために備えておくべき水と、水回りの注意点についてお伝えします。

1.必要になってくる水の種類

一口に水が必要と言っても、具体的にどのような種類が必要かが分かりませんので、まとめておきます。

飲み水

人は水を飲まないと生きていけません。大規模な震災後は蛇口から綺麗な水が出るとは限りませんから、何日か分の水を確保しておかなければなりません。

具体的には、大規模な震災でも救援物資が届くまで3日と言われていますから、それまでの水があれば良いことになります。量となると、1日に必要な水分摂取量うんぬんと言うよりは、感覚的に3日で2リットルペットボトル1本あれば十分です。贅沢は言ってられないですから。

確保する方法としては、単純に箱買いして置いておくか、中には非常用として保存期限の長いものもあります。

私がお勧めしたいのは、2箱買っておき、1箱無くなったら1箱買う方法です。こうしておくことで、賞味期限切れにならずに常に1箱は常備できます。

また、綺麗かどうかは分からない(または汚い)けど蛇口から水が出る(手に入る)場合には、携帯用の浄水器が有効です。

トイレを流す水

どんなライフスタイルでも家にいる限り必ず使うのが、トイレを流す水です。これを省くことはできません。小ならまだしも、大の場合は無理です。

流すために必要な水の量は便器によって異なりますが、2006年あたりから節水型の便器が普及していますので、概ね5リットル前後です。

流す際には、ペットボトルでちょぼちょぼ流すと便が流れにくいので、バケツなどに入れてから流すと良いでしょう。

トイレに流す水は汚くても大丈夫ですから、長期間外に置いてあった水や手を洗った後の水などを有効利用しましょう。なお、注意点がありますので、2章の「集合住宅の排水」でお伝えします。

体を洗う水

被災度合いによっては、風呂を含めてその後満足に体を洗えない可能性もあります。シャワーのように浴びられなくても、タオルを濡らして体を拭くくらいはしたいものです。

これには、飲めなくても体に影響がない程度の綺麗さは必要です。万が一口に入ったらお腹をこわすとか、不純物で濁っているような水ではダメです。

そこでお勧めの備え方としては、飲み終わった2リットルペットボトルに水道水を入れて外やベランダに置いておき、数週間くらいのスパンで交換する方法です。交換時は植木にあげたり、トイレで使ったりすればムダになりません。

2.自宅での注意点

震災時には、隠蔽されている配管がどのような状態になってしまったかが分かりません。運良く無傷かもしれませんし、折れているかもしれません。それを踏まえて注意点をまとめておきます。

集合住宅の給水

集合住宅は一戸建てと違い、配水管から引き込んだ水を一旦大きな水槽(受水槽)に溜めます。被災時には引き込みの配管が破損しても、建物内の配管が生きていれば、水槽内の水がある限り水を使うことができます

ただし、水を送るためのポンプが壊れていたり、電気が止まったりしているならダメです。
そして水が出たとしても水槽内の水が空になれば終わりですから、最初に蛇口をひねって水が出たから大丈夫だ! という判断はしないでください。

集合住宅の排水

集合住宅の排水の仕組みとして、各戸の配水管が1本の竪管に合流しています。ということは、自宅より下階の配管がつまっていると、流したものが排水口から溢れてくる可能性があるのです。

また、竪管に繋がるまでの配管は、天井内や床下に隠蔽されていますから、もしこの部分が破損していれば、流したものが下階に伝う、上階で流したものが天井から滲み出てくるなどがあり得ます。

蛇口の開けっ放し

震災後は蛇口をひねっても水が出ないこともあります。原因はさておき、気を付けなければならないのは、蛇口の開けっ放しです。これはインフラが復旧し、水が出るようになった際、水が出続けてしまうからですね。

私の祖母は蛇口を開けっ放しで1週間以上家を空けてしまい、水道代の請求が10万円近く来てしまいました。

ちなみにこの時は、水道局に掛け合ったところ、震災時ということで特別にいつもと同程度まで下げてもらいました。

ただ、必ずそのような措置を取ってもらえるとは限りませんから、注意しておくに越したことはありません。

今回のまとめ

大震災はいつ起こるか予想できません。私は東日本大震災の後に本当に困ることが多く、特に水の重要性を再認識しました。

建物自体が崩れることは稀かもしれませんが、電線や水道管などのインフラはどうなるか分かりません。

今回の記事を参考に、日頃からちょっとしたことに気を配っていれば、いざという時に助かります。

ぜひ少しずつ備えを行なってみてください。